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第8回 トウカムリ(唐冠)のおはなし

8回目は、トウカムリガイ科の名を冠するトウカムリ(唐冠)です!

トウカムリは、第5回に登場したマンボウガイと同じ科に属する非常に重厚で大型の巻貝です。万年貝のマンボウガイに対し、こちらは千年貝と呼ばれ「縁起の良いネーミング貝」シリーズとしてマンボウガイとともに同科で双璧をなす貝です。紀伊半島・三宅島以南、熱帯インド-西太平洋の砂泥底に分布し、主にブンブク等のウニ類を捕食しています。本種はブンブクの天敵であり、ブンブクは本種の捕食から逃れるべく進化を遂げて現在の姿になったほどに、両者はとても深い因縁がある間柄です。

さて、そんな食いしん坊なトウカムリですが、老成した個体では外唇と内唇、軸唇が一枚の板状になって広がり、帽子のつばのようになります。このことから、飛鳥〜平安時代の頃の中国、つまり唐の時代の冠になぞらえ「唐冠(トウカムリ)」という名前が付けられました。英名はズバリ、ヘルメットシェルです!

大きくゴツゴツとした岩のごとき本種は一見、美しさに欠けるような印象を受けてしまいます。しかし実際に手に取って細部を観察すると、殻の表面に刻まれた緻密な彫刻紋様や、外唇の縁に現れる帯状の色彩、ほんのりとオレンジがかった光沢のある殻口周り等々、実は鑑賞ポイントが豊富な貝なのです。無骨なトウカムリに隠された意外な繊細さを味わいながら、濃いめのバーボンをちびちびとやる… そんなオトナな夜があっても、いいかもしれません。

安田 風眞

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