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第10回 ヤコウガイ(夜光貝)のおはなし

記念すべき第10回目は、サザエ科のヤコウガイ(夜光貝)です!

本種は種子島・屋久島以南に分布していて、読んで字のごとく夜に光りそうな貝ですが、決して自ら光ることはありません。屋久島でよく採れたことから「屋久貝」と呼ばれ、そこから転じて「ヤコウガイ」になったと言われています。また本種の貝殻は螺鈿細工の原料になるため、光り輝く螺鈿のイメージから夜光貝という漢字があてられたのかもしれません。

軟体部は美味であり、古くから漁獲され身は食用、殻は様々な加工品の原料やお土産物として余すところなく愛されてきた南国の大型種です。

この手の大型種の殻表はしばしば石灰藻やゴカイの棲管等でビッシリと覆い尽くされ、海底に転がる礫のようで魅力に欠ける印象を受けます。ところがこれらをワイヤーブラシで地道に除去すると、濃淡混じる暗緑色をベースに白や褐色のスポットが浮かぶ深みのある色彩で彩られた地肌が現れます。そしてヤコウガイの本来の美しさに途端に心を奪われ、骨の折れるクリーニング作業の苦労など全て吹き飛んでしまいます。学生の頃は研究室の後輩たちにせがまれ、いくつものヤコウガイのクリーニングをしたものです。

都会の澱んだ海を眺めながら、ヤコウガイが暮らすどこまでも青く透き通った遥か南の海へと、募る想いに焦がれる幾多もの夜を数え… 1日も早いコロナ禍の収束を願うばかりです。

安田 風眞

夜光貝の商品ページ

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