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No. 73 アクキガイ科のトナカイイチョウ(馴鹿銀杏)

 

第73回目は、アクキガイ科のトナカイイチョウ(馴鹿銀杏)です!

トナカイイチョウは、インドネシア〜フィリピン近海に生息する殻長50〜60mmほどの巻貝です。

殻の色や質感、デザイン等は概ねイチョウガイ(第15回参照)と一致するものの、殻の全周囲に配置される棘が本家イチョウガイと比べ極端に長く伸びるのが本種最大の特徴であり、その様は見事の一言に尽きます。この棘の先端はイチョウの葉のようにヘラ状に扁平し、さらに棘自体の長さゆえに、和名の通り殻全体のバランスがまるでトナカイの角であるかのような印象を与えます。本種にこの名を与えた研究者の、無脊椎動物のみならず哺乳類にも明るい知識の深さと卓越したネーミングセンスには脱帽するばかりです。残念ながら我が家には参考資料としてお見せできる本物の角はまだありませんので、なかなかに精巧な模型と並べた写真で見比べてみてください。本種は単に類稀なる美しさを誇るという点のみならず、やはり鹿の名を背負うだけあってその純白の殻表は吹雪に凍てつく大角をかざした美しい雄ジカを思わせ、シカ撃ちの私としては胸がときめかないはずもなく大変に愛着のある貝の一つとなっています。

学生の頃に、12月にはトナカイイチョウのおはなしを書こうと思いついてからあっという間に6年も経ってしまい、ようやく今回登場となりました。しかし何歳になってもクリスマスは楽しい気分になるもので。何だか、街の空気がいつもより暖かい気がします。皆さんにとっても、素敵な日になりますように。

2025.12.24

安田 風眞

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