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第6回 ルリガイ(瑠璃貝)のおはなし

ルリガイはその名の通り瑠璃色をした、非常に薄く脆い殻をした貝です。軟体部はインク壺から零れ落ちたかのような、貝殻よりもはるかに深い瑠璃色をまとっています。

この貝は浮遊性の巻貝で、世界中の暖流域の表層に分布しています。驚くべきことに、自らの足から分泌した粘液で作った細かい泡を連結させた筏を作り、その下に逆さまにぶら下がって海を漂っているという貝らしからぬ優雅な生活をしています。

しかし、そんな「波任せ」の生き方をしているがゆえに、海が荒れると集団で砂浜に漂着してしまうという悲しい運命を背負っています。こうして打ち上がったルリガイは海からの贈り物となり、我々コレクターは感謝しながらこれを拾い、標本箱に収めるのです。

私ごとではありますが、今回が学生という肩書でしたためる最後のエッセイになります。思えば、幼い頃にアオイガイに心を奪われて以来、様々なものに目移りしながらも貝への憧れを追い続けて辿り着いた「砂浜」が水産大学校であり、そしてこのエッセイの連載という初めての挑戦の場を下さった貝殻の問屋さんでした。浅学菲才な学生の身でありながら、大変貴重な経験をさせていただきました。改めて感謝と御礼を申し上げます。

…最終回のような雰囲気になっておりますが、これからは「貝のおはなし‐社会人編‐」として、末永くお付き合いの程よろしくお願いします。

水産大学校 研究科  安田 風眞

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