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第27回 トミガイ(富貝)のおはなし

27回目はタマガイ科のトミガイ(富貝)です!

トミガイは紀伊半島以南、インド-西太平洋に分布し主に二枚貝を捕食している肉食性の巻貝です。本種の殻はタカラガイを彷彿とさせる艶やかな光沢を放ち、さらに一切の色彩を欠く純白の様相はさながらウミウサギのようです。そして丸みを帯びたシルエットにワンポイントで少々突き出した螺塔が魅惑の曲線美を描きます。また厚く堅牢なこの殻には似合わないほどに薄く鋭いエッジを殻口に持ち、強さの中に隠した繊細さが見え隠れします。そしてこの殻口を飾る蓋は見方によっては味気ないような有機質(これまで“革質”と記載してきましたが今後は有機質に表現を変更します)でできています。ヤコウガイのような石灰質の蓋に惹かれがちな私ですが、しかし本種にはこの薄く透き通った、べっこう色の蓋でなければならない気がしてやみません。ガラスのような透明感を漂わせるトミガイには、このシンプルな蓋が良く似合います。

私はかつて、白い貝が好きではありませんでした。私の故郷の海には生息していない、南国の煌びやかな貝に憧れたからです。しかしなぜか数年前から唐突に、雪のように飾らない美しさに無性に心惹かれるようになりました。もちろん言うまでもなく、華やかな貝への想いには変わりはありませんが・・・。

年明け早々から再度猛威を振るうコロナウイルスのニュースばかりに気が滅入ってしまいますが、貝のおはなしはそんなの関係なし!今年も私の主観まみれの貝への愛を語ります。読者の皆さまに少しでも貝の魅力をお伝えできればと思います。2022年もどうかよろしくお願いいたします。

2022.1.31 安田 風眞

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