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【番外編】シカのツノ(鹿の角)

今回はシカ角販売記念の番外編・シカのお話です!

 なんと貝殻の問屋さんにエゾシカの角が入荷しました!蝦夷鹿、読んで字の如く北海道のシカですが、標準和名(学術上の正式な和名)はニホンジカです。つまり本州にいるシカと種類は変わらず、北海道に分布する亜種ということになります。「恒温動物は同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きくなる」というベルクマンの法則の典型例で、本州のシカとは比にならないほど大型になります。

 角自体の色は各枝の先端に見える白色で、幹の黒・茶系統の色はシカが泥を浴び木に擦り付け自ら塗り込んだ土や樹脂等に由来する色です。そのため角からはほのかに特有の香りが漂い、目を閉じれば白銀の雪原に佇む凛々しいシカの姿が脳裏に浮かびます。ちなみにシカ界では、左右のバランスが良く大きく、そして黒々とした角を持つオスがモテるそうです。つまり角を研ぎ上げることはシカ最大のおしゃれの一つなのです。

 貝殻と同様に自然からの頂き物ゆえ、角には必ず個体差があります。左右一対のものですらシルエットが異なることもしばしば。また体重100kgをゆうに超える巨大なシカ同士の闘いに用いられるため、欠けや傷があるのはごく普通のこと。フィールドでは根本から折れている個体を見ることもあるほどです。

 現在販売中の角は北海道東部で採捕されたシカのものです。このシカは猟師の方の極めて高度な技術を以て絶品の食肉となり、そして通常は殆どが廃棄されてしまう皮や内臓までもが極力余すことなく活用されています。シカや自然に対する敬意と感謝、そして深い愛情の現れなのだと、私にはそう思われてなりません。そのまま飾るも良し、加工するも良し。北海道の美しくも厳しい大地を駆け抜け、愛を紡ぎながらシカが生きた物語の終着点を決めるのは、この角を購入したあなたです。

※写真は帽子掛けとして愛用中のエゾシカの角

2022.3.29 安田 風眞

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